同じゴルフといえども、場所が違えば文化も違う。ここでは気が付いた事から記録。
ゴルフ場へのアクセシビリティ
私はロンドンの中心部ではなく、ロンドンの外れに住んでいる。これは驚くほどゴルフ好きには最適の環境だ。とはいうものの、ロンドン中心部に住んでいたとしてもゴルフ場へのアクセスは東京都心部に比べて段違いに良いと言える。
私の場所からは20分ほど車で走れば、簡単に3つや4つのゴルフ場にアクセスできる。東京だとゴルフは一日仕事で、朝から高速を走らせて2時間以上、プレイ後は渋滞に巻き込まれ3時間以上というのはザラだと思うが、その点ロンドンはゴルフ好きには天国の様な場所だ。
夏は日照時間が長くて、夜8時、9時近くまで明るかったりするので、仕事が終わった後に6時ぐらいから9ホールを回る事も可能で、とても恵まれたゴルフ環境だ。
セルフで回る事がほとんど
St. Andrews 等一部の名門はキャディと回ると聞いているが、イギリスのコースはほぼセルフで回ると思う。そして自分でキャディバックを一人用カートに乗せて回るか(こちらではtrolly という)、キャディバックを担いで回る。
勿論、カート自動車(こちらではbuggy という)で回る人もいるが、大半はセルフで歩いて回っているのではないだろうか。比較的年齢が高いプレイヤーはほぼ大半が電動カート(一人用のキャディバックを乗せるカート)を使って歩いて回っているが、冬でコースコンディションが悪くなると、trollyもbuggyも禁止になるため、自分で担いで回らなければならない。
結果的にこちらのゴルファーの方が否が応でも足腰が鍛えられていると思う。
途中の昼食なし
日本では何故フロントナインとバックナインの間に昼食を挟むという文化になってしまったのだろうか。やはり接待ゴルフの名残?ゴルフ場が儲けたいから?
こちらでは間に休憩をとる事はなく、スループレイを行う。途中で売店があったり、スナックを持参したりして、後半になると少しエナジーを補給している。
18ホール終わると、必ず同伴したメンバーとお茶をする(男性だとアルコール?)これに参加しないのは、少し無礼みたいで、もし用事がある場合は「ごめんね、今日は早く帰らなければいけないの」と理由と共に謝罪をする、って事はやっぱり終わった後のTea time は必須なんだと思う。
ゴルフ場のメンバーになるには
イギリスのゴルフ場のメンバーシップは、入会金プラス年会費で構成されている。入会金 は一度限りで良いが、年会費は一年毎に払い、この二つを払えば無料でそのゴルフ場でプレーができる(但し、競技に出る場合は都度都度少額の金額を支払う必要あり)。
一番大きな違いは、日本のように会員権を買ってメンバーになるというシステムではないということ。
もちろん入会金が日本でいう会員権のようなものなのかもしれないが、市場で取引され値段が跳ね上がるみたいなものではなくて、ゴルフ場によって設定されているもの。高級コースだと入会金や年会費が馬鹿高いが、カジュアルなコースだったら入会金が無いところもあるし、年会費もスポーツジムに通う程度の値段だ。
私のゴルフコースは入会金はあったが、比較的リーズナブルなコースだと思う。その割にコースのメンテナンスも良くてメンバーも活気があるし、とても入会しやすいコースだと思う(とはいうものの、一応審査的なものがあり、3度ぐらい面談がありました)
女子ゴルフファッション
私の失われた30年のゴルフ人生の間に、日本のゴルフファッションはとても華やかになった。
こちらは未だに質実剛健といった、無味乾燥なレディスファッションが主流で、まあ見た感じは「強そう」だけど、遊び心は無いかなという気がする。
日本のゴルフファッションをしたら、ちょっとビックリされるかもしれない。